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 現場の様子がご覧になれます



 玄 関

吉野 赤杉を使ったこまい天井。
床は、松の無垢板
正面の玄関建具はあえて透明のガラスを入れ玄関前の庭を借景としました。。
 玄関 こまい天井

天井と左官の塗り壁そして和紙の照明器具が見事に「落ちつきの空間」をかもしだしています。
玄関 こまい天井

手間のかかった細工天井です。
私のお気に入りのディテールです。
赤杉の建具

空間に対する気まがえを変化させるための建具。あえてガラスなどは入れず、空間の広がりを表現。
テーマの「瓢箪の彫りもの」がアクセントになっています。
書 院

赤杉

書院 (内観)

書院造りの基本を踏襲。

手前は床柱。天然杉 絞り丸太
書院欄間・建具

腰板は、屋久杉。
彫り欄間

障子  「あかり」

障子紙越しの「あかり」の暖かさが大好きです。
ろうそくの灯りならなお格別です。
日本建築はまさに“光と影”だなぁ-と思います。


桧貼りの腰板



対面キッチンカウンター部
カウンターの天板・笠木共 「吉野杉の1枚板」です。
良い香りがしますと共に木のぬくもりを伝えてくれています。
ダイニング・リビング

桧の腰板と、R面の壁と飾り棚
飾り棚の天板は「吉野杉の1枚板」
飾り柱は、旧宅から移築した 旧床柱です。
思い出の1品が新しい住まいで生まれ変わります。
 飾り窓

すす竹を使った飾り窓
内障子が入ります
左官泣かせの「小判型」
ちょっとした工夫で「趣」を感じさせます。
  ホール天井


長さ5000mmの天井板(別誂え品)

周りには合天井を配しています。

材質:吉野杉
  手洗い鉢

京都から手洗い鉢が届きました。
いつもひと工夫を心がけています。 今回はWCにこの焼き物を使わせていただきます。
いい色合いでしょう?!
さてどんな風に出来上がるでしょうか?
水切り  窓の上

  玄関の屋根

野地垂木、裏甲、広小舞の順、野地板の順に施工しています。
手間はかかりますが、ここにも日本建築の「美」が有ります。
贅沢にも木部の見えるところには、節が無いように配慮しています。
縁側 軒先

野地垂木(75_×60_)下には、杉の丸太の縁桁が見えます。
意匠と構造を考え採用しています。
産地は奈良県吉野です。
縁桁を受ける柱は、これも奈良県吉野産150_角です。
縁側 軒先








軒先

野地垂木、裏甲、広小舞

この上に野地板(吉野杉)を
張り、いぶし瓦を葺くことになります。
瓦は、伝統土葺き工法を採用。
壁下地 第1工程を見る

貫(横方向)・壁杭(縦方向)・マワタシ竹(丸竹)を配する。(今回は縦に椰子紐で編む個所も丸竹を使う。)
そこへ割り竹を編んでいく。
壁下地 (完成)

きれいに編みあがったところ
次工程でこの下地に土を塗ることになる。
軒先を眺める

下地の工程を終え、瓦が葺かれるのを待つだけです。

破風板 製作

吉野桧材 47ミリ板材より製作
破風板のムクリを始め、形状などは、お店ごとに違い、破風を見ればどこの一門・お店かわかるほどです。
「勇壮で美しい破風」を目指して、技の継承と職人の腕の見せどころです。
当社の破風は、地域で1番との評判と自負が有ります。

壁下地用 貫き・壁杭

この上に割り竹を編んでいきます。
竹は旬(9月から12月の間)に切られたものが良いとされています。

だんだん内地産の良い竹を手に入れるのが難しくなって来ています。

貫には、構造的役割もあります。

   瓦 葺き

職人さんの手により1枚1枚葺かれていく。
土葺きは地震にどうこう言われているが、実際 釘うち葺きにするとどれくらい土の量が減らせるかご存知であろうか?
また、長年使っていく上での、メンテナンスのやり難さを知ってもらいたい。
土はもちろん腐らせたものを使用します。
    左官工事

職人さんが何工程も塗り重ねていきます。
腐った土はひとたび木材につくと土のあくが出て取れません。
慎重に塗っていくのが職人技です。
筋交い

しっかり入れます!
壁内に筋交いを入れます。
乾燥中

荒壁の状態で十分乾燥させます。
荒壁

まず内部側より第1工程 壁土を塗ります。
土練り

前もって藁を混ぜて腐らせておいた土に、現場にて再度藁を混ぜ適度な硬さに練ります。
木部取り合いのところには、蚊帳などを再利用し、土と一緒に塗りこめ割れ止めとします。




腰板の下地となるドウブチが入れられています。  樹種は桧です。

床根太

1尺間隔に根太を流してゆきます。
樹種は桧。  強度を考え芯持ち材を使用しています。

縁カツラを入れる。

吉野桧の縁カツラを入れました。
その下には、杉板を貼る予定です。

床板(畳の下の板)

吉野杉 別挽きの床板。
ほとんど赤味。中には腰板いや天井板に使えそうなものまである。
樹齢も十分。
乾燥も十分。
普通は間伐材を挽いた白ぼんた。
強いわけありませんね。
お宅は、まさかベニアではありませんね?
『土足厳禁』


簡単にできそうでできないのが、この土足厳禁。
当社では、床下地工事完了時からこのそうなサインが出ます。
その日から全面土足厳禁に!
他の現場を良く見せていただきますがなかなか出来ていませんね!
業者さんはすべて上靴を持参。
「自分の家と思ったら当たり前でしょう?!」
ちょっとした違いです!!
(贅沢にも桧材を使っているのですから、もうちょっときれいに貼ってもらいたいもんです。 すみません。)
ひさし

勝手口のひさし
杉丸太を使用。
この形状のひさしが大好きです。 

ひさし02


杉づくり
こんな庇 普通は玄関?!
廻りが仕上がってくるとより映えてくるでしょう。
屋根は銅板葺きです。

ひさし03

屋根は銅板葺きです。
ピカピカ光って今は違和感がありますが、すぐに落ち着いた色に変わってきます。
全体が仕上がってくると庇がよりアクセントとしての意味合いをまします。