Photo Suyama-tei                     senchu
 現場の様子がご覧になれます





解体  (東南面)



瓦・野地を外したところ。
棟木・母屋の腐朽が見られる。
本建物は約10年前より「雨漏りが顕著かし数回修理を行ってきた。
桁の下がり

本葺きの重さもあり桁が下がっていた。
瓦等を取り除くと幾分その曲がり元に戻った。
改修ではこの辺も改良の必要がある。
小屋組み全体に腐朽や虫食いが見られます。
 梁の鼻先 01

虫食いによるダメージが大きい。
虫食いの要因の一つは雨漏りによる水分。
それにしても“細い”梁が使われていることか?
  梁の鼻先 02


反対側も“見事に!”食われていた。

今回交換することになった。
先人の妙技 :梁

ご覧のとおり梁に束がありません!
「天秤」の原理で絶妙にバランスを取っています。
寺社などでごの原理を利用して軒先など施工しますが、“民家”で見たのは初めてです。
お見事!!
土蔵との取り合い

今回の解体で土蔵が先に建築されたことがわかりました。
水仕舞いの大切な個所。
この機会に「すっきりした型」で収めたいと思います。