料理で同じ食材を使っても出あがりが全く違うのと同様に、建築でも完成品は違ってきます。
ちょっとした工夫やこだわりを持って成す仕事こそ『技』であり、工場規格品にないよさ・趣がそこにあります。腕のある職人ほど難しい仕事に喜んでチャレンジするものです。
『職人の工夫とこだわり』を大切に守っていきたいと思っています。


大工はまず、その材の癖(性質)を見極め使用する個所を決定し、墨付け(加工指示線)を材に付けていきます。
多くの場合は、この線に刃物を当てて加工するため、加工後にはこの線は消えてしまいます。ところが、木は生き物です、経年により乾燥し痩せてしまい組み手・仕口はゴソゴソになってしまいます。かつての伝統技術にはこの痩せに対する配慮がありましたが現在では残念ながら忘れさられています。
墨の半分を仕事し(半分残す)、少しでも痩せの影響を防ごうと泉忠建設ではこの技を復活させました。



木造建築に於いて、できれば1本の材にて施工できればよいのですがそうもいきません。
そこで継ぎ手が現れてくるのですが、当社では伝統的な継ぎ手と 金物の併用に てこの問題に取り組んでいます。 『できるだけ材を傷めず』をもっとうに。 耐風・ 耐震のためにも。